めざす7本の柱

1.市民の活動に役立つ、平和問題のシンクタンクをめざします。

世界の平和を創るためには、草の根市民の活動が不可欠です。市民活動の確信の基礎となるような調査、分析、視点の提出をめざします。また、幼児から成人まで平和教育に役立つことをめざします。

2.軍事力が平和の担保となるという常識が支配する世界の現状を変えるために、世界のNGOと連携した活動をめざします。

戦争のない地球、核兵器のない世界、紛争の平和的解決、非軍事的な人間のための安全保障機構の確立、などのために世界で多くのNGOが活動しています。それらのNGOと連携しながら、共通の目的に役立つ情報、資料、理論を相互交流させます。

3.日本の市民が、平和のために果たすべき役割を意識し、それを追求する活動をめざします。

日本憲法の平和主義、日本がもつ人類史的体験として被爆体験、日本が行った侵略戦争と謝罪なき戦後への反省、などを基礎として、アジアの一員としての日本の市民が果たすべき役割を念頭においた活動を行います。

4.一次資料に基づく正確な情報、分かりやすい分析を重視した活動をめざします。

世の中には一見情報が溢れています。しかし、市民の平和活動に必要な情報は、目的意識を持って集め、加工し、分析する必要があります。とくに一次資料や源にさかのぼることのできる情報は、受け手が活用しやすい情報としての価値があります。また、平和政策に関する論争を実りあるものにするのにも有効です。

5.防衛・外交に関する行政の情報公開を前進させることをめざします。

私たちは米国の情報公開法を活用した在日米軍の調査を行っています。日本にもいよいよ情報公開制度ができます。法律制定は一つの出発点です。この制度のもとで防衛・外交情報の公開範囲を拡大させてゆくには市民の努力が必要です。

6.草の根活動と専門家集団の新しい協力関係をめざします。

専門的な知識や技能をもった人々と専門外のところで活動している草の根活動との協力関係を、平和問題の分野でもっともっと発展させる必要があります。相互理解に根ざした新しい関係をつくる役割をめざします。

7.「法人化」を活かし、平和活動NGOの社会的評価を高めることをめざします。

ピースデポは平和問題のNGOがもっている社会的役割に対して日本社会の評価はまだ低いと言わなければなりません。その現状の改善に貢献することをめざします。