574-5号(2019年9月1日)
公開日:2019.08.28
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- イラン核合意の危機
合意維持のため国際社会の努力が求められる - 5月8日、イランは核合意(共同包括的行動計画= JCPOA)履行の一部停止を表明した。さらに7月には核開発制限の見返りに経済的利益を保証するという約束をJCPOA当事国が果たしていないことを理由に、合意履行縮小の第2段階へ進んだ。有効な解決策が見えないなか、米国がペルシャ湾周辺に展開する軍事力を強化するなど、イランをめぐる緊張が高まっている。本稿では昨年からのイラン核問題をめぐる動きを振り返り、今回のイランの行動の背景と意味を探る。
- <資料1>イラン最高国家安全保障会議(Supreme National SecurityCouncil: SNSC)の声明 2019年5月8日
- <資料2>ホワイトハウス声明 2019年7月1日
- <資料3>JCPOAに関する英独仏の共同声明 2019年7月14日
- <資料4>共同包括的行動計画(JCPOA)
※本誌第476-7号(2015年8月1日)に他の主要な条文の要約 - <関連年表>JCPOAをめぐる2018年以降の出来事
- 図説 地球上の核弾頭全データ 2019年9月
- [連載]いま語る90
核のない世界を目指して 仕事終わりに平和活動
田中美穂さん カクワカ広島代表
- [日誌] 核・ミサイル/沖縄(19年7月21日~8月20日)
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