【沖縄と表現の自由】「沖縄反基地活動家の長期勾留は人権侵害」と国連報告書

公開日:2017.10.12

 17年6月15日、ジュネーブで開催された国連人権理事会において、沖縄平和運動センター議長・山城博治氏が演説し、氏自身が16年10月に抗議行動の中で逮捕され17年3月まで、実に5か月間にわたって長期勾留された体験を語り、警察による人権侵害を告発した(資料1)。
 国連の言論及び表現の自由促進に関する「特別報告者」であるデイビッド・ケイ氏は、この事案を17年5月29日付の報告書でとり上げ、住民、法律家、当局などから事情を聴いた結果を人権理事会に提出している。ケイ氏は日本政府の行動は、表現、大衆抗議行動を萎縮させる不当な人権侵害だと指摘した(資料2)。
 これに対して日本政府は、5月30日付で国連に提出されたコメントで、逮捕・勾留は適正かつ適法になされたと反論した(資料3)。(田巻一彦)