519号(2017年5月1日)
公開日:2017.04.27
外交交渉こそ解決の道――今こそ「非核兵器地帯」をテーブルに
国連安保理決議に反して核実験と弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に、米国は「あらゆる選択肢」で対抗するとして、体制打倒までを想定した米韓合同演習を展開している。軍事圧力・制裁と挑発的言動の応酬には、たえず偶発的武力衝突の可能性が潜む。一方、日本政府とTVメディアは「核とミサイルの恐怖」を煽り、政府与党からは対北攻撃能力を含む軍拡提案がなされている。軍事圧力と挑発の迷宮から脱する道は外交交渉と信頼醸成以外にない。今こそ、市民の側から「北東アジア非核兵器地帯」という対案をテーブルにのせるときである。
〈コラム〉 北朝鮮の核・ミサイルをめぐる動き(17年1月1日~4月23日)
〈資料〉 自民党政務調査会「弾道ミサイル防衛の迅速かつ抜本的な強化に関する提言」(抜粋)
【核兵器禁止条約交渉】
核保有国・依存国の「巻き込み」戦略も討議――国連会議3月会期の議論から
日本の「交渉不参加」は被爆者と国際社会への背信――「核の傘」から「非核兵器地帯」へ
〈資料〉核兵器禁止条約交渉会議における高見澤将林軍縮大使の演説(抜粋訳)
※5月15日は休みます。次号は6月1日合併号です。※