<資料1> 北朝鮮政府声明「水爆実験に成功したことを証す」(英語版より全訳)
公開日:2017.07.24
2016年1月6日 平壌
朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)政府は水曜日に以下の声明を発表した。
DPRKのすべての軍人と人民が長足の前進を遂げ、朝鮮労働党の戦闘的アピールに応え、主体(チュチェ)の革命的大義の最終的な勝利を早めるための総突撃戦に一つになって日々目覚ましい奇跡と偉業を成し遂げている胸躍る今、5千年に及ぶ民族の歴史に特記されるべき、世界を揺るがす出来事が起こった。
朝鮮労働党の戦略的決断に従い、主体(チュチェ)105年(2016年)の水曜日10時にDPRKで初の水爆実験が成功裏に行われた。
我々が生来持つ叡智、技術及び努力によって実施されたこの実験を通じて、DPRKは新たに開発された実験用水爆の技術仕様が正確であることを完全に立証し、より小型の水爆の威力を科学的に証明した。
安全かつ完璧な方法で行われた今回の水爆実験は周囲の生態学的環境にいかなる悪影響も与えなかったことが確認された。
今回の実験は、DPRKの核戦力の発展におけるより高次の段階を意味する。
歴史に特筆されるべき最も完璧な方法で実行された今回の水爆実験の成功によって、DPRKは水爆まで保有した核兵器国の高次の序列に堂々と加わり、朝鮮人民は最強の核抑止力を備えた威厳ある民族の気概を示すことになった。
この実験は、日増しに強まる米国主導の敵対勢力による核脅威と脅迫から国家の主権と民族の生存に関わる権利を断固として守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を確保するためにDPRKがとった自衛的措置である。
世界に敵意という言葉が現れて以来、米国がDPRKに向けてきた敵視政策ほど根深く、過酷で執拗なものは前例がない。
米国は、単に異なる思想と社会制度を持っており、自らが持つ侵略への野望に屈服することを拒絶しているという理由で、憎むべき前代未聞の政治的孤立、経済封鎖及び軍事的圧力を加えるだけでは飽き足らず、DPRKに核の惨禍すらもたらそうと奔走する冷酷な強盗集団である。
原子力空母打撃団や核戦略飛行隊を含む米帝国主義侵略軍のあらゆる核攻撃手段が絶え間なく投入されているため、朝鮮半島とその周辺は、核戦争が勃発するかもしれない世界最大の紛争地帯となっている。
米国は、敵対勢力を動員してDPRKに対しあらゆる形態の経済制裁と謀略的な「人権」騒ぎを引き起こして、強盛国家の建設と人民の生活水準の向上を阻止し、「その社会体制を崩壊させ」ようと死に物狂いになっている。
様々な種類の膨大な核兵器によって我が国を攻撃する機会を虎視眈々と狙っている侵略の首謀者たる米国に立ち向かうDPRKが正義の水爆を保有したのは、主権国家の自衛のための正当な権利であり、誰も中傷することのできない、まったく正しい措置である。
真の平和と安全保障は、交渉のテーブルにおける屈辱的な懇願や妥協を通じて成し遂げることはできない。
今日の厳しい現実は、自分の運命は自力で守らなければならないという普遍の真理を再度明白に証明している。
獰猛なオオカミの群れの前で猟銃を手放すことほど愚かなことはない。
今回の水爆実験でDPRKが収めた目覚ましい成功は、民族の永遠の未来をしっかりと保証する歴史の偉大な功績であり、民族にとって重大な歴史的事件である。
DPRKは、朝鮮半島の平和と地域の安全保障を米国の凶悪な核戦争シナリオから守るために、あらゆる努力を尽くしている真の平和愛好国家である。
責任ある核兵器国であるDPRKは、侵略を企図する敵対勢力が我々の主権を侵害しない限り、すでに宣言したとおり、核兵器を先行使用することもないし、いかなる状況下でも関連手段や技術を移転することはない。
米国が我が国に対する卑劣な敵視政策を撤回しない限り、核開発の停止や核の解体をDPRKの側から行うことはあり得ない。
DPRKの軍隊と人民は、主体(チュチェ)の革命的大義の未来をいつの時代にもしっかりと保証するため、正義の核抑止力を質量ともに着実に強化していく。
主体(チュチェ)朝鮮は、偉大な朝鮮労働党の並進路線を堅持して永遠に繁栄するであろう。
(訳:ピースデポ。出典:「朝鮮中央通信」(英語版)。)