「核軍縮枠組み条約」の提案書を作成し、各国政府に送るとともに外務省に要請を行いました。
2017.02.20
昨年の国連総会決議を受けて、核兵器を禁止する条約の交渉がいよいよ3月27日から ニューヨーク国連本部で始まります。ピースデポでは、どのような禁止条約が望ましいかを検討し、「禁止」の法的措置を早期に実現しつつ核保有国や依存国のこれへの参加を促せるような「核軍縮枠組み条約」の提案書を作成しました。
そして、この提案書を、以下の国々の国連常駐代表(または軍縮大使)宛に送りました。
- 禁止交渉開始の国連決議を主導した国々(オーストリア、ブラジル、アイルランド、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ)
- 交渉会議の議長国(コスタリカ)
- NPDI(核軍縮・不拡散イニシャチブ)参加国(日本、豪州、ドイツ、オランダ、ポーランド、カナダ、メキシコ、チリ、トルコ、アラブ首長国連邦、ナイジェリア、フィリピン)(※NPDIとは2010年9月、日本と豪州の主導で作られた非核保有国のグループで、「核の傘」に入っている国と入っていない国の両方が含まれています。)
- 核保有国・依存国の参加の重要性を訴えるなど、禁止条約交渉について特徴的な意見を表明している国々(スウェーデン、オランダ、スイス)
また、上記提案書と外務大臣宛の「要請書」を、2月20日、外務省軍縮不拡散・科学部長に 手渡し、日本政府が交渉会議に参加してそこでの取り組みに「枠組み条約」の提案を活用 するよう申し入れました。
*外務大臣宛ての要請書はこちら