522号(2017年6月15日)
公開日:2017.06.12
- 【核兵器禁止条約交渉】
- 第2会期に向け議長草案
- ――核保有国参加の「2つの道筋」を想定
- 核兵器禁止条約を交渉する国連会議の第2会期を前に、エレイン・ホワイト議長(コスタリカ大使)による条約草案が5月22日、公表された。核兵器のいかなる使用もその非人道性にかんがみ国際法違反と宣言し、包括的な禁止規定により核兵器そのものを違法化する草案は、3月会期で広く合意された事項を概ねカバーしている。ただ、「使用の威嚇」を明示的に禁止していないなど問題点もある。6月15日にニューヨークで再開される交渉会議では、草案をたたき台として、条約の成案確定に向けた討議が繰り広げられる。
- <資料1>核兵器禁止条約・議長草案(17年5月22日) (明治大学講師・山田寿則さんによる暫定訳を許可を得て転載させて頂きました)
- <資料2>暫定日程表(17年6月15~23日)
- 【NPT再検討会議準備委員会の議論から】
禁止条約、北朝鮮、安全の保証
<資料>クラスター1(核軍縮)でのロシア政府代表発言(抜粋訳)
- 【「軍事研究」反対を継承】
玉虫色の学術会議声明――科学者間に意見の相違も
九州大学名誉教授 中山正敏 - <資料>日本学術会議「軍事的安全保障研究に関する声明」
※7月1日は休みます。次号は7月15日合併号です※