【日誌】核・ミサイル/沖縄(16年9月5日~9月20日)
公開日:2017.04.14
ASEAN=東南アジア諸国連合/DPRK=朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)/MD=ミサイル防衛/PCA=常設仲裁裁判所/PKO=国連平和維持活動/QRF=即応対処チーム
●9月6日 オバマ米大統領、ラオスでアジア太平洋リバランス政策につき総括演説。日米ガイドラインや韓国MD協力を成果と強調。
●9月6日 ビエンチャンで日比首脳会談。大型巡視船2隻の建造費165億円を円借款供与へ。海自中古練習機TC-90有償貸与も合意。
●9月6日 国連安保理、5日のDPRK中距離弾道ミサイル発射を「強く非難」との報道声明。
●9月6日 米ニューヨーク・タイムズ紙、オバマ大統領が政権内の反対を受け核先行不使用政策採用を取りやめる模様と報じる。
●9月7日 ビエンチャンでASEAN首脳会議。声明は南シナ海PCA判決に触れず、各国も中国への批判抑制。背景に対ASEAN中国経済。
●9月8日 米共和党上院議員ら33人がオバマ大統領に、核実験禁止安保理決議を出すならCTBT関連予算承認を阻止するとの書簡。
●9月9日 DPRKが北東部ブンゲリで5度目の核実験。進む弾頭小型化。韓国気象庁によると爆発エネルギーは前回実験の2倍程度。
●9月9日 国連安保理、DPRKの5度目の核実験で緊急会合。実験を「強く非難」し「追加制裁を検討する」との報道声明。
●9月9日 DPRK核実験を受け、韓国与党セヌリ党の前院内代表が「自衛核保有論」。同党の前代表も米核兵器の韓国配備に言及。
●9月11日 DPRK外務省がオバマ米大統領の核実験非難声明を批判する報道官談話を発表。核開発継続の考えを示す。
●9月12日 中露海軍の合同軍事演習「海上連合2016」が南シナ海で開始。19日まで。
●9月13日付 DPRKが5度目の核実験を前に、米韓の軍事行動計画に対抗するため核開発を進めると中国側に説明していたと判明。
●9月13日 米軍がグアム配備のB1戦略爆撃機2機を韓国上空に展開。DPRKをけん制。
●9月13日 アントニオ猪木参院議員がピョンヤンでリ・スヨン朝鮮労働党副委員長と会談。「核実験は米国に向けたもの」とリ氏。
●9月14日 18年から10年間で380億ドルを米がイスラエルに軍事支援する覚書に両政府が調印。2国間軍事支援で米史上最高額。
●9月14日 オバマ氏が採択めざす核実験自制を求める安保理決議案が判明。法的拘束力を与える部分の削除など当初案から後退。
●9月14日 南スーダンPKO次期派遣陸自部隊が「駆けつけ警護」訓練開始。15日ワシントンで稲田防衛相が米国務長官に伝える。
●9月14日 王毅中国外相、日韓外相との電話会談など通じ、対DPRK安保理追加制裁決議に賛成の意向を示す。
●9月16日付 日米韓、対DPRK安保理追加制裁決議に向け、原油輸出や石炭・鉱物輸入の全面禁止などを要求へ。
●9月18日付 DPRKが9月5日発射の弾道ミサイル3発中2発は軌道と落下水域がほぼ同じと判明。命中精度向上か。
●9月18日 ニューヨークで日米韓外相会談。対DPRK安保理制裁決議や独自制裁を協議。共同声明で米の拡大核抑止を強調。
●9月19日付 米議会が、訪米した韓国与野党幹部らに韓国の核武装や米戦術核配備を認めないと伝えていたと判明。
●9月19日付 中国が対DPRK制裁内容で民生除外を日米韓に示唆と判明。
●9月19日 安保関連法成立から1年。国会前で法廃止を訴える集会。参加者2万3千人(主催者発表)。
●9月19日 ニューヨークで米中首脳が会談。対DPRK安保理追加制裁決議採択で一致するも内容には隔たり。
●9月20日付 陸自が南スーダンPKO部隊に駆けつけ警護など新任務が課された場合にQRFを設置の方針。
沖縄
●9月7日付 米軍協議停滞で返還予定地7事業の道路整備遅れる。北谷町の県道では環境補足協定のため立ち入り調査できず。
●9月8日 訪沖中の「ベテランズ・フォー・ピース」メンバー、沖縄の新基地建設阻止を米で呼びかけへ。県庁で会見。
●9月9日 北部訓練場ヘリパッド建設工事に民間の大型特殊ヘリ投入。重機空輸を開始。
●9月9日 北部訓練場ヘリパッド建設現場で赤土流出。通称「N1裏」を県北部保健所職員が初視察。
●9月9日 有識者らで構成する「普天間・辺野古問題を考える会」、工事強行を批判し共同声明を発表。182人が呼びかけに賛同。
●9月10日付 英国海兵隊将校2人、県内で米海兵隊訓練に参加。米英隊員交換プログラムの一環。外務省「問題ない」との見解。
●9月11日 「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」が発足。名誉顧問に鳩山元首相。沖縄の自己決定権の在り方を研究・提言。
●9月11日 北部訓練場ヘリパッド建設工事。警察庁、県外機動隊へ事前指示。県公安委員会の派遣要請前日に「特別派遣」文書。
●9月13日 外務省、日米合同委議事録の情報公開拒否。開示訴訟を提起した市民団体、「外交秘密が拡大する危険」と批判。
●9月13日 嘉手納・普天間15年度航空機騒音測定結果発表。嘉手納周辺では、19測定局中8局で基準値超過。同町屋良地区で夜間早朝騒音175.7回。
●9月13日 北部訓練場ヘリパッド建設工事に自衛隊CH47輸送ヘリ2機を投入。4トントラックなどの重機輸送開始。
●9月14日 自民・二階幹事長初来県。翁長知事、会談で辺野古新基地建設断念などを盛り込んだ要望書渡す。
●9月15日 やんばる国立公園(国頭・大宜味・東)、正式指定。18年めどに「琉球・奄美」の世界自然遺産登録目指す。
●9月16日 辺野古埋立て承認取消違法確認訴訟、県が敗訴。福岡高裁が初判断。県側は最高裁に上告へ。
●9月16日 石垣市議会、「石垣島への自衛隊配備を求める決議」案を賛成多数で可決。中山市長、年内に公聴会を開く方針示す。